駄菓子年表・駄菓子屋年表 駄菓子がいつ頃から発売されているの??という質問が多いので、駄菓子屋なまあず的にゆるくまとめていきます。勝手に時代も作っていきます。(2023年12月5日更新) 工事中・随時更新していきます。古い資料やWEBを参考にしているので、必ずしも正確な内容・年ではない可能性があります。予めご了解ください。年代分類は、駄菓子屋なまあず分類要項(非公式)によります。 目次 全体の解説 ここでは、駄菓子と駄菓子屋について、書籍やネットの情報を元にまとめています。よって正確でない可能性もありますが、できるだけ複数の情報源を用いて精度の向上に努めています。 江戸時代前 前史として概要をまとめました。 その起源は、江戸時代に、雑穀類や水飴を練って間食として利用されたもののようで、当初は一文菓子と呼ばれていたそうです。 駄菓子という名前が出てきたのは、18世紀前半。上菓子(高級菓子)に対称的な意味で付けられたようです。上菓子とは、砂糖を使い、駄菓子は黒砂糖やザラメのように使っている材料が違ったようです。 全国的に広がった物以外にも、地域限定で広がった郷土菓子が駄菓子として定着したり、後に全国に広がったものもあります。 明治大正昭和前半 1899年 森永製菓の前身創業 1910年 アメハマ製菓(2021年廃業)の前身「飴浜製菓所」創設 1912年 森永製菓株式会社へ改称 1913年 森永キャラメル 1919年 セイカ食品設立(当時の名前は菓子問屋松浦屋商店) 1921年 カルミン(~2015まで販売。明治製菓) 1922年 江崎グリコ創業(グリコ発売 1919年にグリコを製作) 1924年 ボンタンアメ(セイカ食品) 1927年 サイコロキャラメル(~2016年まで販売。明治製菓) 1933年 ビスコ(江崎グリコ)ビスコ坊や初代デザイン(2005年~5代目) 1934年 室戸台風の被災者にビスコを格安販売したことで大ヒット 昭和恐慌から、紙芝居屋の台頭で、見物料を取る代わりに飴や駄菓子を売る文化が定着。 昭和前半に、懸賞駄菓子の検挙相次ぐ。 オマケ付き菓子、あたりクジなど台頭 代表的な駄菓子:森永キャラメル・ボンタンアメ 戦中 海外からの砂糖の輸入が始まると砂糖菓子が発展。 しかし戦中に、砂糖配給制実施などもあり、衰退。 黎明期(戦後:1945~1958) 第1次ベビーブーム(1947~49年頃) 1947年 元祖ジャム菓子・梅ジャム(梅の花本舗) 1948年 オリオン創業 コリス創業(桔梗屋 昭和28年にコリス株式会社に) 1949年 シマダのラムネ菓子 1951年 パインアメ、ココアシガレット(オリオン wikipediaには1951年からと記載 当時5円) 1952年 トンガリ 1953年 大当ガム、パラソルチョコレート 1955年 前田のクラッカー、カタヌキ、ビンラムネ、耕生のフルーツ引(糸ひきあめ) 1957年 さくら大根(みやま食品工業 2019年廃業→遠藤食品に受けつがれる) 戦後、物が少なかった時代に、楽しみだったお菓子です。特にGHQが配った(背景は省略)チョコやガムに憧れをもった子供も多かったといいます。駄菓子メーカーがたくさんできました。その中の一部は現存しています。第1次ベビーブームにより、子どもが一気に増え発展していきます。まだ現在に通じる工業的な駄菓子は少ないですが、パッケージではない駄菓子が駄菓子屋で販売され、大当ガムなど当たり付も含め、1950年代が駄菓子屋全盛期となります。ココアシガレットがたばこをモチーフとした秀逸なデザインでした。特に1952年に砂糖の配給制が終わり、徐々に甘めの菓子が増えてきます。 代表的な駄菓子:ココアシガレット、パインアメ、さくら大根、カタヌキ、元祖ジャム菓子 成長期(1959~1969) 1959年 ベビースターラーメン・オレンジマーブルガム 1960年 梅ミンツ 1960年代 現在の形のカタヌキ発売 1961年 モロッコヨーグル 1962年 チロルチョコ 1963年 フエガム・クッピーラムネ 1964年 チョコバット 1965年 チョコボール、コーラシガレット 1966年 前田のクラッカー 1969年 花串カステラ・コリス80付大当ガム 1959年に後の代表的な駄菓子となるベビースターラーメン(当時はベビーラーメン)とオレンジマーブルガムが発売される。この時期によっちゃん食品工業や、やおきん、チーリンなど後に大きな力を持つ個性的な駄菓子メーカーが創業している。砂糖の普及により甘めの菓子やチョコ系の駄菓子も増え始める。これまでの駄菓子と異なり、工業的で近代的なパッケージの駄菓子が登場してきます。反面、高度経済成長により、物価の急上昇もあり独立した駄菓子屋が衰退していきます。1965に後に駄菓子屋店頭でブームになるガチャガチャの第1号が上陸。専業主婦が増え、生活スタイルや考え方も変わってきます。 代表的な駄菓子:オレンジマーブルガム、ベビースターラーメン、モロッコヨーグル、チョコバット 新味覚期(スナック菓子・チョコ台頭:1970~1975) 1970年 もちにっき 1973年 森永ラムネ・フエラムネ 1974年 FELIXフーセンガム キャラメルコーン、サッポロポテト、キットカットなど、現在に通じる美味しいお菓子が普及し、駄菓子の地位が急速に低下。駄菓子も低価格なだけでなく味を考えなければならなくなった時期。第2次ベビーブーム、自動車の普及、コンビニの台頭により、駄菓子屋が更に減少する。かわりに1974年に、セブンイレブンの第1号店の豊洲店がオープン。コンビニ時代の幕開けとなった。 代表的な駄菓子:むぎチョコ、フエラムネ、梅ミンツ 代表的な菓子:キャラメルコーン、サッポロポテト、キットカット、小枝 マーケティング期(デザイン性・ネーミング重視:1976~1979) 1976年 餅太郎、セコイヤチョコレート 1977年 カットよっちゃん 1978年 ホームランガム、ミニコーラ 1979年 うまい棒(サラミ味、ソース味、カレー味)、ドンパッチ 豊かな時代を象徴して、個性的なネーミングの菓子が急増する。そのスタートは1975年のきのこの山から。この時期から駄菓子勢から、餅太郎やカットよっちゃんなど、味を重視したものがでてくる。何かをマネした駄菓子が増え始める。そして1979年、おいしくなった菓子に対抗できる価格と味をもった、うまい棒が発売される。ゲームコーナーが併設される駄菓子屋も登場。1976年には新幹線ゲームが発売となる。1976年にはピカデリーサーカスというルーレット型のメダルゲームも登場。駄菓子屋は買うだけでなく遊ぶ場所に発展していく。 代表的な駄菓子:パイポチョコ、ホームランガム、ミニコーラ 代表的な菓子:きのこの山、ハイチュウ、たべっ子どうぶつ、パイの実 複合期(販売場所の拡大:1980~1989) 1980年 うまい棒(チーズ味、バーガー味、やさいサラダ味)、アワモコモコ、ポテトフライ 1981年 キャベツ太郎 1982年 蒲焼さん太郎 1983年 スモカップ 1985年 フルーツの森、どんぐりガム、プチプチうらない 1986年 スーパービッグチョコ、ねるねるねるね(知育菓子) 1987年 あわ玉、BIGかつ 1988年 わたパチ 1989年 ヤングドーナツ、うまい棒(チーズ味、めんたい味) ゲームセンター、ガチャガチャ、メダルゲームなどとともに、駄菓子の販売場所が増える。1979年にインベーダーゲームブームがあり、1984年にはゼビウスが登場。その後駄菓子屋にもゲームコーナーが増える事になる。1985年には駄菓子屋と親和性が高いジャンケンマンが登場。特徴的声のな「じゃんけんぽん、ずこ」が懐かしい。もっともゲームコーナーは治安の問題と、ファミコンの登場(1983年)により衰退していく。特に1980年代に全盛を迎えるコスモスのガチャガチャは、子どもたちが駄菓子屋に行く大きな目的にもなった。第2次ベビーブームもあり駄菓子が売れる。うまい棒や丸川のガム、キャベツ太郎が人気を集める。現在主流の国産駄菓子がほぼ出揃う。一般の菓子も、おっとっとやコアラのマーチ、カラムーチョなど現在も人気のお菓子が出揃った。コンビニや複合店が増えたことにより、駄菓子の新製品は価格が高めだが、独自性の高く個性的な、あわ玉、BIGカツ、スーパーBIGチョコ、ヤングドーナツなどが発売された。 代表的な駄菓子:うまい棒、キャベツ太郎、スーパービッグチョコ、ビッグカツ、ヤングドーナツ 代表的な菓子:おっとっと、カラムーチョ、コアラのマーチ 低迷期(特殊系駄菓子の台頭:1990~1999) 1990年頃 タラタラしてんじゃね~よ、ウメトラ兄弟、まけんグミ 1991年 松田食品が、おやつカンパニーに。 1992年 うまい棒(コーンポタージュ味、なっとう味) 1993年 ガブリチュウ、超ひもQグミ、ブタメン 1994年 ブラックサンダー、らあめんババア 1996年 キャンディーボックス 1999年 うまい棒チキンカレー味 1989年に消費税3%がスタート。小さな駄菓子屋は大きなダメージを受け閉店が相次ぐ。丸川のマーブルガムが10円から20年になったのもこの頃。ココアシガレットも値上げされた。相変わらずうまい棒は人気があり、多数のバリエーションが増えたが、ポタージュ味など以外は定着しなかった。コンビニ・スーパーでの通常の菓子のシェアが増えて、駄菓子の新製品もほとんど登場しなくなった。 代表的な駄菓子:ガブリチュウ、超ひもQグミ、ブラックサンダー、キャンティボックス チェーン店期(以降の駄菓子・駄菓子屋の急速な減少:2000~2012) 2000年 チョコエッグペット動物シリーズ 2001年 うまい棒(エビマヨネーズ味) 2004年 国産卵黄かぼちゃボーロ 2005年 タラタラスティック、もちもちきなこ、にぎれるスティックボーロかぼちゃ 2007年 ビスコ保存缶 2009年 うまい玉カルシューチョコ味 2010年頃 ロールキャンディー 2012年 マヨたら、うまい輪 おかしのまちおかが1997年にオープンしました。出店が多くなったのは2000年代に入ってから。駄菓子をコンビニやスーパーなどで販売が拡大。大規模店舗に駄菓子屋が入ることも多くなりました。懐古主義で駄菓子文化が見直されてきた時期と重なります。そのため、うまい棒など知名度の高い駄菓子は売れ続けることに。この頃から海外生産の駄菓子が増えてきました。また大人が懐かしがって購入することが増え、子供だけで買いに行く、という文化は徐々に少なくなっていきました。2012年は、東京都府中市にて、駄菓子屋なまあずがオープンした年でもあります。この店は設計事務所を引退した夫婦が、第二の人生を開始したいということで開業しました。 代表的な駄菓子:もちもちきなこ、ガリボリラーメン、うまい玉カルシューチョコ味、ロールキャンディー、ココビス 絶滅危惧期(2013~2020:輸入駄菓子の台頭と原料価格の高騰で駄菓子自体が減少) 2014年 へんそうチョコ、プレミアムうまい棒、わたゴン 2015年 ロングネックマシュマロ 2017年 フルーツ棒、イケ麺サンダー 2018年 マイコス、キャンディーソースボックス、うまい棒(レモンスカッシュ味)、フルーツモンスター、サワーストロー 2019年 リッチな牛カツ屋さん、ミニモンスター、 2020年 新うめぇ~王、パーティポップ、うまい棒パズドラ ドラゴンビスク味 トマッチーノ(東京拉麺)、とろ~りほくほく大学いも(チロルチョコ)、ブタメン焼きそばとんこつ味 原料の高騰、後継者不足、人件費高騰など、そもそも薄利多売だったこの業界も、駄菓子屋だけでなく、駄菓子メーカーも影響が大きくなり、生産中止になるものが増えた。海外生産の駄菓子も、ベストセラー化したものが増えてきて、商品構成が久しぶりに変動することに。ポリッキー、なが~い メジャーいか、サイダーグミ、ロールキャンディは中国製。駄菓子屋なまあずで人気商品の焼たらは、マレーシア製です。1.2.3snackもマレーシア製。モグチューは、韓国製、サワーペーパーキャンディはタイ製です。国内流通する駄菓子の1~2割は海外製造品になりました。一方、プレミアムうまい棒のように、値上げという形を取らず、付加価値で値段を上げる商品も出てきました。さくら大根を製造していた、みやま食品工業が2019年に廃業、遠藤食品に受けつがれたような継承されることも。ビンラムネは千葉県のメーカーが昭和30年代に考案・製造していましたが、廃業し、現在は岡田商店が作っています(平成30年から製造休止中) 2015年に駄菓子問屋の倉庫を利用した「日本一のだがし売場」がオープン。観光バスたくさん停まれることもあり人気が高まりました。2016年には岐阜レトロミュージアムが開業。2019年にはベビースターのテーマパーク「おやつタウン」が開業。一方「駄菓子屋乃瀧ちゃん」のように店舗数を増やしていく新タイプの駄菓子屋や、「まほろはな」のように一旦閉店したが復活を望む声にこたえて限定営業再開(出張店舗)したお店も。また営業休止のために売れなかった駄菓子を寄付する動きも。など、駄菓子は根強い人気があるが、利益がでずらくなっており、終売商品も多く、商売としてはというジレンマを抱えています。 近年の終売駄菓子(~2020年) 2000年 ドンパッチ 2013年 ポテトスナック、ミルクパン(大黒屋本舗廃業) 2014年 下町焼きそば 2015年 カルミン(明治) 2016年 サイコロキャラメル(一般販売終了)ぷくぷく串、わたパチ(明治) 2017年 梅ジャム(梅の花本舗廃業) 2018年 トンガリ菓子(井桁千製菓廃業)、ビンラムネ(委託生産先廃業、再生産の可能性あり)、カットよっちゃん(当り付き)、面白ボーイ(まるたけ食品工業廃業)、カレーせん(雷屋)、 2019年 超ひもQグミ(明治)、まるたけドリンク(まるたけ食品工業)、花串カステーラ・鈴カステーラ(稲吉製菓廃業) 2020年 らあめんババア、けんこうカムカムスルメ足、くるくるぼーゼリー、のむんちょゼリー、まぜまぜくんゼリー、うまい棒チキンカレー味、カレー大根 (番外)ようかいけむり終売、コリス80付大当ガム終売 特に2013年、ポテトスナックが終了したころから、販売終了に関しての噂が増え始めたような気がします。2017年の梅ジャム終了は、オークション等で高値で販売されたりもして大きな話題となりました。また超ひもQグミ(2019販売終了)、サイコロキャラメル(2016一般販売終了)、トンガリ菓子(2018販売終了)も。一般の菓子も、カール、ピックアップ、ポポロンなど販売終了になる菓子が増えました。らあめんババア、けんこうカムカムするめ足、味あし50g、イカ足甘醤油味45gも同時に終売です。も2020年8月で終売です。また、くるくるぼーゼリー、のむんちょゼリー、まぜまぜくんゼリーが2020年9月終売です。 代表的な駄菓子:プレミアムうまい棒、わたゴン、マイコス、ロングネックマシュマロ そして2019年10月1日、消費税が8%から10%に上がりました。食品は8%のままなので、駄菓子は影響しないはずでした。しかし・・・チーリンのカラーペンチョコ、プチラムネ、プチガム、プチチョコ、プチみっくちゅみんつ、パイポチョコ、コンパスチョコなどは、10%適用となりました。またプロ野球チップスも10%となりました。これは、おまけの価格の割合や資産として認められるか?があり、売場では不平不満の声がでました。多くの商品で10%になってしまったチーリンは、ゴーゴーシリーズに変更して8%に下げるという涙ぐましい努力が話題になりました。これはプチラムネなどの笛部分をシールで塞いで使えないようにして商品名を変えて値上げを回避・・・ということらしいです。 新型コロナ期(2020~2022:新しい生活様式 値上げの時代) 新型コロナウイルスは2020年1月頃から日本でも影響が出てきて2度の非常事態宣言を経て、その猛威は終着を予測できません。 駄菓子業界にも少しずつ影響がでています。 2020年4月には、千葉県八千代市の駄菓子屋「まぼろし堂」の門に、「コドモアツメルナ オミセシメロ マスクノムダ」などと書かれた張り紙が貼られ話題となりました。新型コロナウイルスの猛威で、店を自主的に閉めていたにもかかわらずです。 他の駄菓子屋も臨時休業するところ、縮小営業するところが出てきました。また子どもたちが多いということで、消毒やマスクの指導を行ったりする店もありましたが、元々薄利で高齢者の多いの駄菓子屋の体力を奪っていきました。 既存の駄菓子のパッケージや売り方、量を変えてのリニューアル商品がやおきんを中心にリリースが急増。よりスーパーやショッピングモール内の駄菓子屋で販売しやすいパッケージが増えてきました。新型コロナウイルスの影響で、パッケージもより衛生的なものに切り替わってくるようです。また絶滅危惧期でも書きましたが、終売になる駄菓子も2020年は例年より多かったようです。新型コロナの影響ではないようですが、引き続き駄菓子にとって厳しい時代となりそうです。 ただ、駄菓子製造メーカーも廃業しても他に継承する例もあります。フラワーヨーグルで有名なダイケン製菓所(愛知県豊橋市)は、2022年廃業予定だが、ヨーグル事業は「神谷醸造食品(愛知県豊橋市)」に譲渡したとのことです。ビンラムネは、岡田商店(東京都台東区)が、千葉県の製造メーカーが廃業に伴い販売を続けました。しかし事情により生産が不可能になりました。2021年夏に新たに製造を引き継ぐメーカーを探し、以前の製造メーカーの協力を受け、復活いたしました。梅ジャムのようになくなるものもありますが、今後もこのように承継されるケースが増えれば良いと思います。 2022年に入り、一般の駄菓子屋に終売していない商品がなかなか入荷できないという事態が広がり始めています。生産が追いつかない、材料高騰など様々な理由があると思います。店頭での説明が難しくなっていますが、どうしようもありません。新型コロナだけでなく、ロシア・ウクライナの情勢などの影響もあるのでしょうか?また、これとは関係ありませんが、駄菓子屋でベストセラーだった、「しろうさぎ 紙せっけん」が、機械の更新が出来ない等の理由から廃番になりました。 そして、円安などの要素も重なり値上げラッシュが来ました。うまい棒が2022年4月に10円販売を終了(12円に)したことも歴史的に語られることでしょう(やおきんのメッセージ)。チロルチョコも2022年9月に20円から23円に値上げになりました。今後も続々と値上げが行われるものと思います。 2022年10月9日に、24時間営業の自動販売機を使った新しい駄菓子屋が府中市にオープンしました。店員がいる時間は店頭販売もありますが、店員がいない時間は、自販機での販売のみとなります。深夜など店が開いていない時間帯でも買えるので酒のつまみがてらに購入という需要を満たしています。また最近流行の冷凍食品の自販機を併設していますので、利益はそちらで稼ぐ形態なのかもしれません。このように新形態の駄菓子屋は、駄菓子の値上げ・廃番に左右されない利益源を他で確保して開業することが必要な時代に突入したようです。 2022年9月、ゴーゴーパイポチョコ、カラーペンチョコ、カンパイラムネ、ボトルサワーが30円から40円に値上げになりました。 一方、2022年には大人のねるねるねが発売。駄菓子にも懐古主義が。ワインのアロマ成分を配合され話題となった アフターコロナ期(2023~:AI・円安・値上げの地代) 国を挙げての新型コロナの規制が終わり、マスクを付けない人も増えました。人の流れが戻ってきて、町は賑わいを取り戻し始めました。しかし電気代が異常に上がり、物価の上昇も止まりません。駄菓子も値上げ発表が更に加速化されました。先行き不透明感から不安になる方も多かった時期です。ChatGPT等AIの話題も活発化されました。 駄菓子ブームは、まだ続いており駄菓子のデザインをモチーフにした文具などは人気が続いています。駄菓子屋は、新型コロナで近所にしか行けない子どもで賑わっていましたが、様々なイベントが復活することで、来客が減少気味。生き残りをかけて新たな施策が求められるようになりました。 2023年2月に、ココアシガレットが10円値上げ(一箱40円へ)。1991年以来32年ぶりだそうです。2022年は2200万個販売。ブラックサンダーなど3月より値上げ。チーリン製菓の「ぷちぷちうらない」「ぷちぷち占いイチゴミルク味」「プチプチ占いラムネ」が20円から30円へ3月より値上げ(1985年の発売から38年間価格据え置き)。 駄菓子とのコラボ商品も増え、6月に、タラタラしてんじゃね~よとエースコックが組んで、焼きそばを出したりと、他業界とのコラボが更に活発化しているようです。 新発売の駄菓子 2020年末 花まるせん(梅ジャムとマヨネーズがセットになっている やおきん) 13gデカいかそうめん(いかそうめんの増量版) 2021年 ビンラムネ(復活。パッケージなど改良) フラワーヨーグル(譲渡により製造元変更) 2022年 アメトーークベビースターラーメン(チーーズカレーー味)、ゴーゴーパイポチョコ(パイポチョコから笛機能をなくし消費税8%に対応したもの) 2023年 タラタラしてんじゃね~よ味焼きそば、たらたらしてんじゃね~よ カレー味焼きそば 近年の終売駄菓子(2021年~) 2021年 コーラキャンディ、サイダーキャンディ、巨峰キャンディ、北海道牛乳キャンディ、コーヒー牛乳キャンディー、黒あめ(アメハマ製菓4月末廃業予定のため)、ダイヤモンドチョコレート(黒谷) 2022年 パイポチョコ(ゴーゴーパイポチョコへ変更 ※消費税対応)、プチラムネ、紙せっけん 2023年 フエラムネいちご味 トーマスのチューイングキャンディ 駄菓子・駄菓子文化研究、文献紹介・考察 2017年8月20日の日経新聞記事にて、経済産業省によると、駄菓子屋など菓子小売業の2014年の事業所数は一万4千箇所、20年間で7割以上減少したそうです。変わって台頭したのがコンビニエンスストア。 2011年 駄菓子屋の現状と課題ー子供のコミュニティ掲載についてー 前川奈菜子 商業統計表によると、昭和47年時には13万店ほどあったが、その後右肩下がりで事業所数が減って平成19年には2万店ほどになっているようです。団塊の世代が購入することによって昭和30年頃、販売量が増加し、駄菓子屋メーカーも家内生産工業から工業生産企業へ変化していった。1980年代から販売量が減り減少傾向。 昭和60年代から、駄菓子店の商品施設、ショッピングセンターへの入店、20~30年代を中心に支持(子供ではなくなってきた)、多店舗展開 参考文献・WEBサイト ・改定版 まだある。(大空ポケット文庫) ・昭和こども新聞(昭和21年~37年) (日本文芸社)